FAQ よくある質問
-
Q. 井戸水の熱だけで屋根融雪をするために、どんな工夫をしているの?
- 熱がよく伝わるよう工夫
井戸水の温度は12~15℃ほどです。熱は温度差が大きいほどよく伝わります。雪の温度はほぼ0℃ですから井戸水と雪の温度差は12~15℃しかなく、「井戸水の熱で雪を融かすのは水を直接雪に撒く以外は不可能だ」と信じられていました。しかし当社では熱の伝わりやすさを徹底して探求することで井戸水での無散水融雪を可能にしました。
●最もネックになっていた熱伝導パイプから融雪板への伝熱効率を向上させるため、断面がD形で底面に平坦部を持つ熱伝導パイプを独自に開発。これにより融雪板との接触面積を広く確保でき、一般的な丸パイプに比べて伝熱効率が飛躍的にアップしました。
●熱伝導パイプや融雪板の材質には、熱伝導率が鉄鋼の4倍も大きいアルミ合金を採用し伝熱効率を向上。アルミ合金は比重が鉄鋼の1/3と軽量なので、屋根の負荷軽減にも役立っています。
●融雪板・台座や屋根部材との接触部には断熱材を挟んで熱が外に漏れないよう工夫しています。
- 融雪ムラ対策
屋根の融雪ムラをなくすためには、屋根全体に均一に井戸水の温熱を伝えることが必要です。当社では、新潟県工業技術総合研究所の協力を得て、流動解析により各熱伝導パイプに均等に水が流れるように配管を設計し、融雪ムラをなくしています。
- 熱伝導パイプの接続を工夫
熱伝導パイプの接続には、安価で入手するのが容易な塩ビ継手を用いています。しかし、そのまま接続しても、円形断面の塩ビ継手とD形断面の熱伝導パイプの間には、三日月形の隙間が生まれて水漏れしてしまいます。そのため、接続部の隙間を特殊な方法で埋め、水漏れを防止しています。
- 配管内の水の凍結防止
●運転停止後に屋根上の配管に水が残っていると、配管内の水が凍結し運転できなくなったり配管が破裂したりする恐れがあります。当社では給水配管および排水配管に適度な勾配をつけ設置することで、運転停止時に配管内の水が下へと逃げるようにしています。
●どうしても水が残ってしまう部分には電動バルブまたは自動水抜き弁を付け、運転停止時に自動的に弁を開けて水を配管の外に排出するようにします。
- 腐食対策も万全!
●鉄板屋根とアルミ部品の接触部分には、異種金属接触腐食を防ぐため絶縁材を挟んでいます。
●使用アルミ部材には、耐食性に優れたアルマイト処理が施されています。
●ビス・ネジ類・各種留め具はステンレス製あるいは高耐食性表面処理品を採用しています。
-
Q. 特許はあるの?
特許取得状況は以下のとおりです。
〇特許第6197238号
地下水密閉循環式屋根融雪システム〇特許第6864707号
熱伝導用パイプ
-
Q. どんな屋根に施工できる?
施工可能な屋根は一般的な板金屋根、そして駐車場や工場などの折板屋根です。ただし三角や台形など、形状が方形でない屋根については、条件により十分な対応ができない場合がありますので、お問い合わせください。
-
Q. 施工期間はどのくらい?
最低で2週間が必要となります。施工内容により異なるため、詳細はお見積もり時にご案内いたします
-
Q. 施工費用について知りたい!
適した井戸の有無、ポンプ容量の適否、屋根の形状や面積、足場の要否、降雪センサーの設置場所、配管設置場所、距離、地上融雪ご希望の有無などで変わってきますので、個々にご相談のうえお見積もりさせていただきます。
-
Q. ランニングコストは?
ポンプ容量・降雪量・降雪センサーの条件設定などで変わります。 参考に、当社の2022年までの5年間の実験(ポンプ容量:200V3相1.9kW、契約容量2kW、場所:長岡市塚野山)では、厳冬期でも1ヶ月の電気代が1万円を超えたことは一度もなく、ひと冬(12月~3月の4か月間)で1万円台~2万円台で済んでいました。
2023年から従来の融雪箇所(カーポート、作業所、母屋下屋)に加えて母屋大屋根も融雪実験に加えることになったため、ポンプの入れ替えを行いポンプ容量を2.7kW(契約容量3kW)に増強しました。その結果、2024年冬(’23/12~’24/03)の4カ月の融雪用ポンプの電気代は28,581円で最高は1月の9,869円でした。2025年冬は45,683円で最高は2月の15,725円でした。2025年冬の電気代が高かったのは大雪だったためと、当社融雪屋根は広告のための展示物であることを意識し、一時的にでも雪がたまらないよう降雪センサーの設定を甘めにしていたためと思われます。
-
Q. 融雪設備の見学はできる?
当社の建物の屋根に設置してある実験設備はどなたでも見学可能です。ご興味のある方はぜひ見学にお越しください。その際は、事前にご連絡くださいませ。
また、今までに設置させていただいたお客様の中で御厚意で見学させていただける場合もあります。